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2013年 05月 29日
お知らせ以外のこともつれづれなるままに....書いていきます。
最近、鞄にいつも入っているのはディキンソン詩集です。 以前は、吉岡実などの日本の現代詩が好きだったのですが.... 岩波文庫の詩集は千数百篇のなかからえらばれた、50の詩ですが、 プロジェクト グーテンベルグというサイトでは、詩集三冊分の詩を読むことができます。 わたしはディキンソンのなかでは自然観察詩というカテゴリーにはいるものが好きです。 小鳥や大自然などもうたわれていますが、 ふつうあまり美しいとあえてはとりあげられないような、 草(乾し草)や、蜘蛛、コウモリ、蛇、などに注がれる、 やさしくもするどいまなざしがいいです。 詩は短いですが、解釈が難しいですね。 ’”Hope”is the thing with feathers-(希望は羽をつけた生き物)' という詩などは、少し前に、ある文芸誌で、三人の翻訳家がそれぞれ訳をしてみせたりしています。が、それぞれにまるで違う印象になっています。 原文はこちらです。訳は、その三人のなかのジェフリー・アングルス氏のものを転載してみます。 “Hope” is the thing with feathers - That perches in the soul - And sings the tune without the words - And never stops - at all – And sweetest - in the Gale - is heard - And sore must be the storm - That could abash the little Bird That kept so many warm – I’ve heard it in the chillest land - And on the strangest Sea - Yet - never - in Extremity, It asked a crumb - of me. 望みとは 羽あるものなり たましひの中に宿りて 言葉なき節を 絶えず 歌ふ 風強ければ 最も美し その多くの心を暖めたる 小鳥をば 傷つける嵐あれば なんと惨きものなるか 寒き国にも 未知の海にも その声 われは聞きしことあれど 小鳥は戸惑ひても われに一度も 少しの口餌も 頼みたることなし (ジェフリー・アングルス訳) この詩の魅力は「希望」のなかに作者の主体がないということでしょうか。 「希望」は自由と強さとともに尊厳ある生き物として描かれています。
by owantobooks
| 2013-05-29 16:19
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